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雪の降る寒い日、家に帰っている途中で罠にかかっている野生の鶴を見かけた。 可哀想に思い一生懸命罠を外し、逃してやった。 ある晩のこと。扉を叩く音がして開けて見るとそこに美しい娘が一人いた。 「ごめんください」 「はて、何かようですか？」 「わたくしはこの間助けていただいた鶴でした。では失礼します」 と立ち去ろうとするので呼び止めた。 「何を言っているのですか？」 「ですから、この間罠にかかった鶴を助けて下さったでしょう？あれがわたくしでした。ということです。では失礼します」 「失礼しますじゃなくて。信じられないし、それを言いにきただけなの？」 「そうです」 「夜分遅くに？」 「