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ハイキングしていた。職場の仲の良いグループ4人で。楽しくハイキングをしていた。そんなに山奥ではなかった。ハイキングコースを歩いていただけだ。 「山下さーん」 「はーい」 「川とか見えます？」 「あれ？山下さーん」 と顔を上げた先の山下さんの顔は蒼白としていた。その目線の先を見ると“熊がいた” 野生の熊だ。大きい。その熊が後ろ足で立ってこっちを見ている。 慌ててはいけない。慌ててはいけないのはわかっていたが大きな声を出して、慌てふためいた。自分以外の三人は散り散りになった。 大きな大きな声を出してバタバタさせていたが一旦、熊の方を確認した。 熊は後ろ足で立ってこっちを見ているポ